しらみの予防と対策



しらみの予防と対策
今しらみが急増しています。
特に子供に増加傾向がみられるようです。
放っておくと家族にまで・・・
85年まで減少傾向にありましたが86年から増加しています
99年には4413件の届出があり実際にはそれ以上の数であると思われます

しらみとは・・・

シラミ目の昆虫の総称。体長1〜4ミリメートル
長楕円形、扁平で羽がない。哺乳類に外部寄生して吸血する。
人間に寄生するものに、
ヒトジラミケジラミがあり、
ヒトジラミは
アタマジラミとコロモジラミに分けられる。
いずれも
吸血して激しいかゆみを与え、発疹チフス・回帰熱などの伝染病を媒介する。


増加の原因

@ 昭和46年にパウダー駆除薬(DDT・BHC)がなくなる
A 子供の接触の場が増えた
B 子供が自分で洗髪するようになった 洗っているつもりでも洗えていない
 

予防

@ 毎日シャンプーするなど清潔にしておくこと
A しらみの成虫・卵 共に目に見える
のでマメにチェックすること
B 卵を発見した場合は毛の根元から切るのが手っ取り早いでしょう
               (卵は強力な粘着剤で髪にしっかりくっついています)
 

感染経路

@ 保育所などでのお昼寝など共有するふとんからの感染や
   頭をこすりあわせて寝るなど
A 一般にプールで感染と言われているが
   プール後のタオルの貸し借りの方が危ないと思われます

発生したら・・・

@ 学校や保健所や市町村役所の担当係に相談する
A 家庭内感染に注意
        (しらみは熱に弱いので枕などに
             熱湯をかけるとかアイロンをかけるとか熱処理する)

駆除剤

@ スミスリンパウダー
        その名の通りパウダー状の駆除剤でかけて1時間放置します
A スミスリンシャンプー
        シャンプータイプは5分放置くらいで良いので使いやすいようです

≪シラミの弱点≫
成虫・・・40度で死滅
卵 ・・・60度で死滅(こんな熱いお湯は頭にはちょっと・・・)
20度以下では卵は生まない
頭以外では生きていけない(頭髪から離れると7〜72時間(条件により異なる)で死滅)
スミスリンパウダーに弱い(成虫、幼虫にきくが卵にきかない)

卵を除去するに特殊な製剤(Lenxol)がある(病院ではくれない)
ぼうず頭には生息出来ない
卵は髪を、とぐのと、反対に、とぐと、とれる(ツゲぐしが良い)

 
  ≪シラミの好きな環境≫
湿度・・・90度
温度・・・30度
≪シラミの特徴≫
1日に8個の卵を生む
1月に200個になる(1匹で)

不潔だけがしらみ発生の原因ではなく
感染経路は様々なのでみんな平等に起こりうることです
予防としてはやはりしっかりシャンプーすることをお勧めします