◇◇ 新しい消毒方法 ◇◇

■理容師法施行規則の改正により、平成12年9月1日から理容所での消毒方法が変わりました。感染症対策の充実強化の観点から、血液媒介性のウイルスにも消毒効果のある消毒方法に改正されました。組合加入店は率先して新しい消毒法を実行してください。
☆☆新しい消毒方法☆☆
   皮ふに接する器具の消毒手順  
(レザー・コーム等、血液の付着の疑いがあるもの)
  消毒前の洗浄 → 消毒 → 水洗 → 保管
■器具の洗浄と消毒
  • 流水で洗うだけではなく、こすり洗いが基本です。血液が付着した器具は特に念入りに洗いましょう。
  • 洗浄に使用した道具などもエタノール等を用い消毒しましょう。
■消毒は次のいずれかの方法をおこないます。
  • 煮沸消毒器による消毒(煮沸後2分以上)
  • エタノールによる消毒(消毒用エタノールに10分以上)
  • 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒(0.1%有効濃度に10分)
   その他の器具の消毒手順  
(セットコーム・ブラシ等、血液の付着の疑いのないもの)
  消毒前の洗浄 → 消毒 → 水洗 → 保管
■器具の洗浄と消毒
  • やはり、こすり洗いが基本です。

■消毒は次のいずれかの方法をおこないます。
  • 紫外線照射による消毒(紫外線消毒器20分以上)
  • 蒸し器などによる蒸気消毒(80℃をこえる蒸気に10分以上)
  • エタノールによる消毒(消毒用エタノールを含ませた綿又はガーゼで拭く)
  • 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒(有効塩素濃度に10分以上)
  • 逆性石ケン液による消毒(10分以上浸す)
  • グルコン酸クロルヘキシジンによる消毒(10分以上浸す)
  • 両性界面活性剤による消毒(10分以上浸す)

※消毒後は水洗いをして、刃物には油を差しておきましょう。
※消毒済み器具は使用済みのものと区別して収納ケースに保管します。
   タオル類の消毒  
  • 加熱による消毒(洗剤で洗浄した後、蒸し器など80℃をこえる蒸気に10分以上)
  • 消毒液による消毒(器具の消毒と同じく次亜塩素酸ナトリウム液に浸し、消毒)

※次亜塩素酸ナトリウムは漂白作用もあります。
※血液が付着したタオル・布類は、廃棄するかまたは器具と同様の消毒を行います。
   手指の消毒  
石けん、ブラシなどを使って消毒前によく洗います。
手指の消毒は、速乾性擦式消毒剤による方法、または手指を消毒液中に浸す方法により行う。
手指消毒後、水洗いし、清潔なタオルまたは使い捨てペーパータオルなどで拭く。
   その他の消毒  
理容所の施設はもとより毛髪箱、汚物入れなどの設備についても常に消毒し清潔に保ちましょう。
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